いろのえ パース制作室
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シェードとシャドウを意識してみよう!

■シェード(陰)とシャドウ(影)
影を入れることで光をあらわします。
それだけでなく、奥行きや水平面、垂直面、位置を表現してくれます。

影を描くためには、光源と照明を照らされた物体と物体の影が落ちる面が必要です。

・パースでは、太陽光は斜め45度のから射す設定で、影の方向も水平です。

・インテリアの場合は、平行光源と設定し、机など真下に表すと安定感のある絵に仕上がります。

影には2種類あって、
陰(シェード)ー光源からの光によってできる物体自体の明暗のこと。
明度ができることによって出来る段階をグラデーションと呼びます。
影(シャドウ)-物体が光源からの光を遮ることによってできる暗さのこと。

■陰は、

①面の構成がわかる。
②グラデーションが入ることで遠近感がでる。
③コントラストの違いで質感の硬、柔らかいが表現できる。

■影は、

・形状や位置をわかりやすくしてくれる。
・影の向きと強さで太陽の位置や春夏秋冬を表現できる。
・パース全体にメリハリが出るので、明るくみせることができる。

・影は真っ黒ではなく、影の落ちた素材の濃い色がでます。

生活の中でも陰影を感じてみてくださいね。


CGの影も基本の考え方を踏まえて作成すると説得力あるパースが出来上がると思います。



水平線と消点を探してみよう!


■水平線と消点を確認してみましょう!

線路や道など遠くまで見ていると、幅がどんどん狭くなり、最後には一点に交わってみえますね。
平行線は交わることはないのに、不思議な感覚です。

交わった点を『消点』、VP(バニシングポイント)とパースではいいます。
水面(海)と空の境界の線が水平線で、パースでは、HL(ホリゾンタルライン)といいます。
水平線は目の高さで、VPは必ずHL上にあります。

■消点の種類

・一消点
奥行き方向の平行線が1点交わる図法。
インテリアなどに適している。
・二消点
奥行き方向の平行線が2点交わる図法。
コーナーを描くのに適しているので外観などによく使われる。
・三消点
奥行き方向の平行線3点交わる図法。
高層建築などに用いられる。

風景からもHLとVPを見つけてみよう!



HLは目の高さなので、橋の上あたりに水平線が来ています。
建物は川と平行でないものもあるので、VPが同じだとは限りません。

風景など描く前に水平線と消点を見つけてから描くと整ったスケッチに仕上がります。



インテリアの点景『観葉植物』‐手描きの描き方

インテリアパースの点景の観葉植物を置く目的は、室内の雰囲気やスケールを表現するためです。

観葉植物は、室内の色や形に対してコントラストやアクセントを与えたり、自然な印象を与えたりする効果があります。
また、観葉植物の影を表現することで、光の方向や時間帯を示すこともできます。

■箱形状のあたりを付けるとバランスが取りやすくなります。

はじめは、いきなり見たまま描くのではなく、箱の寸法を決めてから描く。

①箱で大きさを決める。
②あたりをつける。
③細部を描き入れる。

■慣れてきたら、芯となる垂直のガイドラインとあたりを付けて描けるようになります。

さまざまな種類があるので、実際の植物の写真を見ながら描いてみてください。
枝に対して葉を均一に描いてしまうと平面的に見えるので、重なり部を作って描きましょう。

お気に入りの植物を描き、ストックしておくと、作業もスムーズになりますね。